2024年牡牛座満月ー「鏡よ鏡…」

獅子座の火星の話と牡牛座満月のホロスコープ解釈と冥王星の水瓶座への移動の話
かとうふみえ 2024.11.16
誰でも

こんにちはー!かとうです。

私の出生図は(プラシーダスハウスで)3ハウスの後半が獅子座となるのですが、
火星が獅子座に入ってから自分でも自覚できるほどフットワークが軽くなりました。
トークショーを聞きに行ったり、気になるお店に行ってみたり、
行ってみたいお店もいろいろと見つかったりと、生活により動きが出た感じで
楽しく過ごしております。あとSNSでの発信も明らかに増えている。

モダン占星術では、火星は滞在するハウスやサインのテーマについて
意欲という火を入れ、行動を促す天体と解釈されます。
意欲がヒートアップしてトラブルを呼ぶ場合もありますが、
活気や動きが増すことには違いありません。
そんな火星が3ハウスにある効果をものすごく感じている最近です。

火星は今獅子座に滞在していて、12月7日までは順行し、
その後逆行して1月7日には蟹座に入ります。
なので、この3ハウス火星効果がストレートに感じられるのは
12月7日ごろまでかなーと思っておりますが、せっかくなので
12サインごとに火星が獅子座にある期間がどんな時期かを書いてみますね。
アセンダントのサインが分かる人はアセンダントのサインでも見てみていただければ。

牡羊座:
観劇やライブに行くなどの血沸き肉躍る非日常感、自分の手で何かを生み出す喜び、
あるいは子どものころの夢中で遊ぶ感覚を味わえれば味わえるほど元気に。

牡牛座:
家の掃除や片付けがはかどりそう。不要なものをどんどん捨てる
(ものを捨てるか残すかの選別、捨てるときの分別の)ためのガッツの持てる時期。

双子座:
新しい刺激を求めて街に出る期間。自分の住んでいるエリアで気になるスポットに
出かけてみたり、習ってみたいことの体験レッスンに申し込んでみたりすると元気に。

蟹座:
収支の見直し、新しい貯蓄の検討など、お金周りの気がかりを減らすやる気の出る期間。
お気に入りの食材や日用品のストック、備蓄をすると元気に。

獅子座:
自分をこう見られたいという自己像に近づける良い機会。イメージコンサルを受けたり、
思い切ったヘアスタイルのチェンジをしたりして新しい自分を発見できると元気に。

乙女座:
隠密活動が捗る期間。SNSで匿名アカウントでの発信や特命任務、ひっそりと始めた趣味 
など、普段人に知られている顔とは違った顔を持てると元気に。

天秤座:
5年後、10年後の将来を考える、将来のための計画を立てる、行動を起こすと元気に。
同じことに関心を持っている人たちとサークルを立ち上げるなどにも適しています。

蠍座:
仕事や持っている役割に邁進すると成果の出やすい時期。負うべき責任を負う、
あえて難しいことに取り組むと元気に。

射手座:
自分を拡張するべく一つ上の学び、新たな挑戦をするのに適した時期。
今までにしたことのないこと、触れたことのないものへ触れた気配を感じると元気に。

山羊座:
自分の心のうちをじっくり誰かに聞いてもらう、誰かと死生観に関する深い話を
できると元気に。内観のためのジャーナリングもおすすめ。

水瓶座:
身近な人に日頃思っていても言いにくいことを率直に伝えて話し合い、
関係性を調整するのに適した期間。腹を割って話し合えると元気に。

魚座:
必殺仕事人的に職場でも家庭でも地域でもバリバリと厄介事を解決していく期間。
生活習慣の改善も捗りそう。体調崩しやすいのでちょっと気をつけて。

ちなみに火星は来年の4月から6月にかけても獅子座に滞在します。
なので、中途半端になっちゃったなと思っても、来年の春には
リトライの機会があるので、とりあえずやってみたいことに
手をつけてみると良いのではと思います。

・・・

2024年11月16日 06:28ごろ、牡牛座で満月を迎えました。

今回の牡牛座満月の配置の特徴

今回の満月は、牡牛座の月に天王星がかなりぴったりと重なっています。
そして、向かい合う蠍座の太陽とオポジションとなりますが、
この月・天王星ー太陽のラインが東京起点のホロスコープでは
アセンダントとディセンダントのラインに重なっています。

そして、月・天王星ー太陽のオポジションに、
山羊座の冥王星と魚座の海王星がソフトアスペクトで関わり、
クレイドルという複合アスペクトを形成しています。
太陽、月と3つのトランスサタニアン天体で
アスペクトができているということですね。

また、太陽と月のミッドポイントに天王星が位置しています。
今回の満月は突然の変化や改革という色合いの強い配置です。

先回の蠍座新月ではアセンダントとディセンダントに重なるように
蟹座の火星と山羊座の冥王星のオポジションが形成されていましたが、
今回はアセンダントとディセンダントに重なるように
蠍座太陽と牡牛座月・天王星のオポジションが形成されていて、
またしても日本と日本に住んでいる人には、
良く出ると価値観がアップデートされた感覚を持てる配置、
悪く出ると気持ちが揺さぶられるようなことの
起きやすい配置だな…と思います。

読み取れること①「鏡よ鏡…」

人間関係において「相手は自分を映す鏡」と言われたりしますが、
この満月前後は、人と関わっていて、相手の言動に衝撃を受けるような
ことがあるかもしれません。でもそのショックによって、自分自身の
好きなこと、嫌いなことや望み、「こうはなりたくない」という
信条が見えてくるときです。

誰かと接しているときに、普段は意識しない自分の姿が見えて
衝撃を受ける可能性もあります。
自分では心がけているつもりだったことが全然できていなかったり、
とっさに気の利いた返答ができない自分をもどかしく思ったり。
逆に自分の意識していなかった良いところが見えてくる場合もありそうです。

いずれにせよ、見えてきた自分の姿から目をそらすのではなく、
直視することで今後の大きなヒントを得られそうですね。

読み取れること②要らないものがはっきりするとき

牡牛座の月は、自分の心地よさや感覚を尊重します。今回の満月では
そこに天王星も加わって、「これをもっと続けたい」「これはもうやりたくない」という
自分自身の感覚がブーストされそうです。

それによって、今後の自分の人生に必要ない関係やもの、暮らし方などが
浮き彫りになってくるかもしれません。
これまで自分の生活の中に当たり前にあって、
これからもあると思っていたものごとについて
「あ、もうこれ要らないや」と思う瞬間があるかも。

人によってはそれが職場だったりおつき合いしている人だったりと、
かなりの変化を余儀なくされるものかもしれませんが、
このタイミングでよぎった「これ違うな」という自分の感覚は
信じたほうが良いでしょう。

・・・

追記(すみません今回もなんやかんや長くなりました):

11月20日に、いよいよ冥王星が水瓶座に移動しますね。

個人的に、水瓶座は種の存続のために普遍的なあるべき姿を
追求するサインだと思うので、水瓶座冥王星期については、
「人間のあるべき姿」を問い直される、人間のあるべき姿に立ち返る
ような動きが活発になるのではと考えています(来年は海王星と土星が
牡羊座に移動することで、この傾向がより強まるのではないかと思います)。

以前、Xにこんな感じの投稿をしました。
”山羊座と水瓶座は(古典占星術では)どちらも土星が支配星のサインです。
でも山羊座は持続のための効率性と構造化を、水瓶座はさらなる持続のための
普遍性と脱構築を重んじるので、水瓶座冥王星期には行き過ぎた=持続に労力が
かかりすぎるシステムには見直しが入るのでは。人の自然で持続的なあり方として
消費をどこまで組み込むかにも調整が入るのではと思います”

例えば、日本では、高度経済成長時代に効率のためにどんどん分業化が進み、
自分の仕事や役割以外では消費者として存在するのが当たり前の世の中となっていった、
とざっくりとした個人的な考えを持っているのですが、この「人の分業化(機能分化)」が
洗練されすぎた結果、社会全体の空気的に「政治は政治家任せ、身体の不調は
病院任せ、子どものことは学校任せ」…みたいに、自分は自分の持っている
役割とか請け負った機能に専念し、それ以外の機能は外に出す、
他の人にやってもらうのが当たり前という認識が強まっていったのではと思います。

おそらく、みんなが自分のお金を稼ぐのに一番効率のいいかたちとして
このような機能分化が進んだのではないかと思うのですが、
これはたくさんの人が集まって一つのシステムを作っていたからこそ
できたことで、みんなで一つのシステムを回すには、
自分のペースではなくシステムのペースに合わせる必要があり、
それに合わせられない人は非常に生きづらい。
というか大体の人にとっては何気にかなりの無理が生じるはず。
なので日々ストレスがたまり、たまったストレスを不健全な憂さ晴らしを
して過ごさないとやっていられなかった、という面もあったのでは、と思う。

人の機能を分化させすぎちゃうと、社会全体としては効率良いんだけど、
考えることも分化されすぎて自分の領分以外は
「それは自分の役割じゃないから」と他人事感が出てきたり、
仕事や家事で最大限時間と労力を使っている分、癒しが必要になって、
自分のするべきこと以外の時間は趣味などごほうびタイムに使わないと
到底やっていけない、みたいになったり。

この感じって冥王星が山羊座に入る2008年ぐらいまでが一際強かった気が
するんですが、でもそのころはまだ景気がそこまで悪くなく、
がんばりに稼ぎがそこそこ伴っていたからそれでも良かった。
それに、企業という共同体だけでなく、地域という共同体もあった。
その後冥王星が山羊座に入り、リーマンショックが起き、
効率が良いはずだった既存の社会システムの限界が見えてきて、
毎日めちゃくちゃがんばっているのに稼ぎが伴わなくなってきて、
地域社会も密度がだんだん薄まってきて共助的な存在も頼りにできなくなってきて、
「このシステム、誰得?」という雰囲気が強まってきているのが今なのでは、
と思います。  

このような社会の分業化、人の機能分化(ややもすると非人間化)が
冥王星が水瓶座に入ると終わっていくのではと思います。
大きな「その中にいれば稼げる」システムが終わっていき、それに伴って、
自分の外に出していた役割の中で、自分でするべきことは自分の領分として
取り戻していくようになるのでは。

大方の人にとって、直接の利益が出ないからと他人事に、結果置いてきぼりに
なってきたものの一つが政治のことで、でも実は回り回ってめちゃめちゃ
利益に関わってるじゃん、自分なりに考えていかないと損するじゃん、
という認識の変化が先日の衆議院選の結果に反映されているようにも思います。
もちろん政治の話は損得だけで語るとおかしなことになるけど、
でも直接的にこれは自分たちも考えていかないとやばい、
と思える状況が生じたのは、長い目で見ると良いことだと思う。  

社会人としての顔は持っているけど、市民としての顔は持っていなくて、
仕事や家事以外の時間は全部消費者だった人たちが、ちょっとずつその時間を割いて
市民としての顔も持つようになる、政治談議をカジュアルに行うようになる、
地域活動に参加する、みたいな流れが来るのかなと思います。

そうなると、1日の中で仕事とか家のことなど、自分にとって直接的な
利害に関わる役割以外の考えることや、やることが増えてやや面倒だけど、
そうすることで結果的に生きやすくなる人は増えると思います
(生きやすくなるまでに長い時間はかかると思いますが)。

また、既に企業によっては多様な働き方を提示したり、
人によっては住むところやライフスタイルを自分の心地よいように
変えて多様な生き方を選択したりと諸々変化が出始めていて、
それが法律や社会全体の枠組みにもっと反映されていくのが
水瓶座冥王星期なのでは。 

喫緊の課題として、気候変動の問題は今生きている人間みんなで
取り組んでいかないといけないですしね。

そうやって、より持続可能な社会のありかたをみんなで模索していくのが
水瓶座冥王星期なのかな、と思ったりしながら、
山羊座冥王星期の最後を過ごしておる今日この頃です。

・・・

西洋占星術の鑑定を承っております。

・・・

・本メルマガの内容のクレジットなしの転載はご遠慮ください
(「かとうふみえ」のクレジットありならシェア・転載大歓迎です。)

・このメールに返信するかたちでご感想をお書きいただけます。

 また、SNSのDMなどでもご感想いただけると励みになりますので 
 ぜひご感想をいただけたらうれしいです。

無料で「かとうふみえのメルマガ」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
2025年蠍座満月ー受け取るものに変化が
誰でも
2025年牡牛座新月ー限界と現実を知ることで見えてくるもの
誰でも
2025年天秤座満月ーとりあえず心の動くほうへ
誰でも
2025年牡羊座日食ー転換期のはじまり
誰でも
2025年乙女座月食ー小休止して振り返る
誰でも
2025年魚座新月ーキャンバスからはみ出るくらいの絵を描こう
誰でも
獅子座満月ー雷のあとの豊穣
誰でも
2025年水瓶座新月ー偏愛上等・揺らぎと偏りを楽しむ