2024年乙女座新月ー一旦「タイム」!

乙女座新月のホロスコープ解釈とホフステードの6次元モデルの話
かとうふみえ 2024.09.04
誰でも

こんばんは!かとうです。

今日は大変長い追記を書きましたので、早速ホロスコープ解釈に移りたいと思います。

・・・

2024年9月3日10:56ごろに乙女座で新月が起こりました。

Signatureで作成

Signatureで作成

今回の乙女座新月の配置の特徴

今回の新月は柔軟宮(双子座、乙女座、射手座、魚座)に6天体あり、柔軟宮優勢の配置です。

乙女座で重なる太陽と月は、魚座の土星とゆるくオポジション(180度)を形成しています。また、双子座の火星と魚座の海王星がタイトにスクエア(90度)をとっています。

読み取れること①状況は流動的・思い切りは良くなくて良い

柔軟宮の天体が多く、状況は流動的で行きつ戻りつしそうです。それに加えて火星と海王星の組み合わせは良く出ると「既成概念を超えたひらめき」「勘が冴えわたる」みたいに表現されますが、良くない出方の場合は「思い込み」「誇大妄想」「勘違い」「だまされる」という意味も考えられます。

真偽不明の情報やうわさに振り回されやすいときなので、びっくりするような話を見かけても即反応するのは避けて、周辺情報を調べてみるのが良さそうです。

また、「今までこうだったから」と判断の手間を省いて動いたり、状況に乗っかって勘やノリで動いたりするのはさらなる状況の不安定さを呼ぶかも。思い切りのよさを発揮するのも今無理にしなくて良さそう、という感じもします。

読み取れること②一旦「タイム」を取ろう

この配置を見て、個人的にはスポーツの「タイム」を想起しました。タイムとは、野球やバレーなどスポーツの試合中に、監督が審判にリクエストして一旦試合を止め、選手が集まって状況の振り返りや作戦の確認、クールダウンなどをして状況の立て直しをはかる、あのタイムのことです。

新月はよく始まりに適した配置と位置づけられますが、今回の乙女座新月は、一旦自分的「タイム」を取るほうがフィット感があるなと思います。乙女座の性質の特徴には、観察、分析、現実的な状況判断なども挙げられます。少し時間を取って、ここ最近の状況を振り返ること、一息入れて落ち着くこと、客観的に自分の状況を眺めること、今後の方向性を改めて考えることに時間を使うのが良いんじゃないかなと思います。

紙に書き出して思考を整理するのがおすすめです。紙に書き出すことで、今の自分の状況やコンディションを言語化すること、言語化されたものを客観的に眺めることが同時に可能になります(PCやスマホで文字に打ち出すのでも良いです)。

テーマとしては、特に1日の大半を捧げる仕事、あるいは家庭・地域での役割などについて、現状を振り返って思考の整理をするのが特に捗るんじゃないかなと思います。

また、この新月付近では、「昔取った杵柄」的に、以前やっていたことが改めて得意だ、あるいは好きだと感じる機会が訪れそうです。あるいは、対人関係で自分がやってしまう良くないパターンについてまざまざと見せつけられるというかたちで出るかもしれません。

良く出たから正しく、悪く出たからだめというわけではありません。できごとを内省の機会としてとらえることが大事なのだと思います。

・・・

追記:ちょっと、占星術と全然関係ないけど最近面白いなと思った話をさせてください。

最近ホフステードの6次元モデルについて詳しく知る機会がありまして、本もいくつか読んでいるんですが、フレームワーク好き(だから占星術も好きなのです)としてはとても分かりやすくて面白い概念だなと思います。

ホフステードの6次元モデルとは、オランダの社会心理学者のヘールト・ホフステード博士が提唱したもので、国によって異なる文化について、6つの次元(指標)によって分類したものです。参照URLはこちら

例えば「権力格差が大きいか小さいか」、「集団主義か個人主義か」、「男性性が高いか女性性が高いか(←占星術でも「男性サイン」「女性サイン」という分類があるように、この分類はいわゆる男性らしさ・女性らしさの話ではないです。ざっくり言うと男性性の高い文化は社会的な成功が重視され強者が賞賛される、女性性の高い文化は必ずしも成功することに執着せず弱者に手を差し伸べる、みたいな感じらしいです)」、「不確実性を回避する志向が高いか低いか」、というような感じの6つの次元によって各国の特徴を数値化して各国の国民文化の研究をしたそうです。

ちまた、この6つの次元のスコアが似た傾向のある国々を7つにグルーピングした「メンタルイメージ」というのもあります。 

こう書くとやや複雑そうに感じますが、例えば
・権力格差が低い
・個人主義的
・男性性が高い
・不確実性回避傾向が低い
傾向を持つ場合、「競争」の文化圏にグルーピングされ、これにはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどが分類される…みたいな感じです。何となくイメージできますでしょうか。

メンタルイメージには、他に「ネットワーク」「油の効いた機械」「ピラミッド」「太陽系」「家族」という文化圏の分類があります。 参照URLはこちら

ちなみに、メンタルイメージのどれに日本が当てはまり、どの国と共通項があると位置づけられるのかというと…

何と日本だけ、どのグルーピングにも入らないんです(笑)日本は権力格差が高くも低くもなく、集団主義的でも個人主義的でもなく、男性性は群を抜いて高く、不確実性の回避傾向が高い。こういった国は他にはないそうで、メンタルイメージもわざわざ日本一国のためだけに「クラフトマン」という分類が作られています。この分類、かなり味わい深いですよね。

ホフステードの6次元モデルとメンタルイメージ、それぞれの国の特徴を把握するのに分かりやすいフレームワークだなと思いました。

ではまたー!

・・・

西洋占星術の鑑定を承っております。

・・・

・本メルマガの内容のクレジットなしの転載はご遠慮ください(「かとうふみえ」のクレジットありならシェア・転載大歓迎です。)

・このメールに返信するかたちでご感想をお書きいただけます。

 また、SNSのDMなどでもご感想いただけると励みになりますので ご感想をいただけたらうれしいです。

無料で「かとうふみえのメルマガ」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
2025年蠍座満月ー受け取るものに変化が
誰でも
2025年牡牛座新月ー限界と現実を知ることで見えてくるもの
誰でも
2025年天秤座満月ーとりあえず心の動くほうへ
誰でも
2025年牡羊座日食ー転換期のはじまり
誰でも
2025年乙女座月食ー小休止して振り返る
誰でも
2025年魚座新月ーキャンバスからはみ出るくらいの絵を描こう
誰でも
獅子座満月ー雷のあとの豊穣
誰でも
2025年水瓶座新月ー偏愛上等・揺らぎと偏りを楽しむ