2024年山羊座新月ー不撓不屈のオプティミズム

2024年最後の日は新月。山羊座新月のホロスコープ解釈
かとうふみえ 2024.12.31
誰でも

こんにちはー、かとうです。あっという間に年末、大晦日ですねー!

今年はメルマガを始めて、占星術について文章を書くのがより楽しくなりました。来年も面白く読んでもらえるものを書いていけるようにがんばりたいです。

では、今回も山羊座新月のホロスコープ解釈をお届けします。

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12月31日7:27ごろに山羊座で新月が起こります。1年最後の日だけど始まりを表す新月という乙な星回りです。

2024年山羊座新月(Signatureで作成)

2024年山羊座新月(Signatureで作成)

今回の山羊座新月の配置の特徴

山羊座で太陽と月が重なっていますが、この太陽と月に関わる天体がない(ノーアスペクト)のが今回の新月の一つの特徴です。また、この新月は、東京を起点とするホロスコープでは12ハウスで起こっています。

その他にいくつか目を引くアスペクトが形成されています。まずは11ハウス射手座水星、5ハウス双子座木星、2ハウス魚座土星で形成される柔軟宮のTスクエア。そして、2ハウス水瓶座金星と4ハウス牡牛座天王星のスクエア。

そして、今年10月ごろに形成されていた獅子座火星と水瓶座冥王星のオポジションが、火星の逆行により再び形成されています。1月11日までオーブ3度以内のオポジションが形成されますので、この年末年始は火星冥王星オポジションの影響下にあることになります。暴発的な力の噴出を表すような荒っぽい配置なので、事故やケガに気をつけたいところです。外出や用事のスケジュールはあまりタイトにせず、疲れたら早めに休む、予定をずらすなど「無理をしない」ことを心がけましょう。

読み取れること①クールダウンの時間を取ろう

この新月は、特に対人関係においてやや好戦的になりがちな配置です。相手のちょっとした言動から心の中で不信感や不満を高まらせた状態となって、それをふとした拍子に相手にぶつけて困惑させたり怒らせたり、ということが起こり得るときです。自分が相手に対して辛辣な見方をしすぎていないか、言動を悪く解釈しすぎていないか、相手に何を期待しているのか。言葉を発する前に「いや待てよ」と少し考えるクールダウンの時間を取るのもおすすめです。

読み取れること②福袋の買いすぎに注意

新月の配置を見ると、このお正月は思った以上にお金を使ってしまう可能性ありな雰囲気です。先行き不安だからこそ逆にお金を使ってしまう…というようなアンビバレントな行動を取ってしまいがちなとき。福袋や初売りセールなどでもともと狙っていたもの以外も色々と買ってしまったり、食材の買い出しなどではいつになく買いすぎたり…という可能性がありそうです。また、次の満月までに想定外の出費もあり得るとき。買いものに行く前にあらかじめ予算を決めておく、買い出しは買うものをメモしてから行くなど、お金を使うときは事前の取り決めをしておくとあとあと安心できそう。備蓄品を蓄えたいときも、ある程度の計画を立ててから買うほうが良さそうです。

読み取れること③意志をもって楽観主義を

今回の新月は、山羊座の支配星であり「試練の星」とも呼ばれる土星と「幸運の星」とも呼ばれる木星が緊密にスクエアを取る配置です。また、水星も関わるとTスクエアも形成されます。そして、(東京で生成したホロスコープでは)アセンダントとMCのミッドポイントに木星が位置しています。これらの配置は、意図的に、意志をもって楽観主義であるように促す配置だとも読めます。

2025年、世界情勢は今後もさらにどんどん動いていきそうですし、日本も新たな状況や問題に向き合う必要が出てきそうな星回りです。それでも、だからこそ「それはそれとして」と自分の日々の生活に楽しみや喜びを見つけること、より幸せや希望を感じられるように行動してみること、心身の快適さを保つために自分をチューンナップすることが日々の暮らしの中でさらに大事になっていくと思います。

今回のメルマガのタイトルにお借りした「不撓不屈のオプティミズム」は、アランの「幸福論」の一節に含まれる言葉です。

「怒りと絶望はまず第一に克服しなければいけない敵である。それには信じなければならない。希望をもたねばならない。そしてほほ笑まねばならない。こうしながら、仕事を続けねばならない。そういうわけで、もし不撓不屈のオプティミズムを原則中の原則として自らに課さないならば、すぐに最悪の悲観主義が現実のものとなってしまう。人間のおかれている状況とはそういうものなのだ。」(アラン「幸福論」神谷幹夫訳 岩波文庫より)

要は生活に幸福のふんわりやわらかな質感を保つためには、その芯に「幸せになってやる」というキレキレの決意が必要だと私は解釈しましたが、2025年という新しい、おそらく変化に満ちた年を迎えるにあたり、これを今一度心に誓うのも良いなと思います。

追記:

アランの「幸福論」の中には、このような一節もあります。

「礼儀作法の習慣はわれわれの考えにかなり強い影響力を及ぼしている。(中略)こういうお辞儀をしたりほほ笑んだりするしぐさは、まったく反対の動き、つまり激怒、不信、憂鬱を不可能にしてしまうという利点がある。だから社交生活や訪問や儀式やお祝いがいつも好まれるのである。それは幸福を演じてみるチャンスなのだ。」(アラン「幸福論」神谷幹夫訳 岩波文庫より)

大晦日、お正月などの季節に合わせた行事も、この「幸福を演じてみるチャンス」に含まれるのかもしれませんね。そう考えて年末年始を過ごしてみるのも面白いなと思ったりします。

アランは幸福論の中で、意志をもって楽観主義であれ、幸福であると誓えと繰り返し説いています。彼の出生図では海王星が牡羊座にあります。来年以降海王星が牡羊座に長期滞在する期間を生きる私たちにとって、今この瞬間から幸せであろうと確固たる意志をもって生きろ、という彼の哲学的姿勢が参考になるようにも思います。

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時代が音を立てて変わっていくのが聞こえるような今日この頃ですが、そのときどきの天体配置を読み解くと、宇宙からの副音声付で時代の流れを見ているような感覚を得ることができ、占星術の視点を知るのは良いものだなとしみじみ思います。

来年も占星術の面白さを共有し、天体配置から読み解ける今を生きる上でのヒントを一緒に考えていけるようなメルマガをお届けしていきたいと思います。今回もお読みくださりありがとうございました。皆さま、良い年をお迎えくださいね!

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