2024年水瓶座満月ー葛藤保持力

水瓶座満月のホロスコープ解釈です。
かとうふみえ 2024.08.21
誰でも

こんにちはー!かとうです。

先回「わきアイス」について書きましたが、
あれは旅行で外を歩く機会があったため必要かもと準備をしていたものでした。
実際にわきアイスと首に巻ける保冷剤を持って旅行に行ってみたところ、
やはり自分も同行していた家族も随時身体を冷やせて良かったです
(ただし荷物は重くなる)。
でも、荷物が重くなったとしても、身体を冷やすと元気度が全然違ってくるので
安心して出歩けて良いなと感じました。

最近炎天下の甲子園で夏の高校野球大会が行われていますが、
今年から、夕方の試合では5回が終わったところで
10分間のクーリングタイムが設けられるようになったようです。

ここ2,3年で夏の暑さが一段と厳しくなっているので、
野外活動にも日々の生活にも何かしらこれまでとは違う対策が
必要なのを感じる今日この頃です。

・・・

2024年8月20日3:25ごろ水瓶座で満月を迎えました。

Signatureで作成

Signatureで作成

今回の水瓶座満月の配置の特徴

今回の満月の配置は、2つのTスクエアが形成されているのが特徴的です。
(Tスクエアとはホロスコープ上の3つの天体を結んで
 直角二等辺三角形のかたちになるアスペクトのことです。
 2つのスクエアと1つのオポジションからなり、緊張や葛藤を意味します)

一つは水瓶座の月と水星、牡牛座の天王星、獅子座の太陽で
形成される不動宮のTスクエア、
もう一つは魚座の土星、双子座の木星と火星、乙女座の金星で
形成される柔軟宮のTスクエアです。

不動宮(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)は「現状維持」との親和性が高いですが、
不動宮のTスクエアには「変化」や「改革」の象意を持つ天王星が含まれています。

また、柔軟宮は「流動性」との親和性が高いですが、
柔軟宮のTスクエアには「秩序づくり」や「維持」の象意を持つ
土星が含まれています。何ともひねりのある天体配置ですね。

ミッドポイントをピックアップしてみると、
天王星が太陽と月のミッドポイントに、
木星が金星と土星のミッドポイントに位置しています。

読み取れること①予定通りにいかない唐突感と煮え切らなさ

この満月付近、特に満月までの数日間は、思ったようにはことが進まない感じの配置でした。
いつもより突発事項や「想定外」の要素が発生しやすく、
不測の事態が起こったり、いきなり対応が必要なことが出てきたりと、
何かと「予定通りにいかない」ときだったかもしれません。

ただでさえ日々のスケジュールをこなすのに忙しいのに、
そこに加えてさらにタスクが増える、あるいはスケジュールを組みなおさないといけない、
というようなことが起きやすく、ストレスを感じることもあったのでは。

この「予定通りにいかない」感じは満月当日がピークで、この後は和らいでいきます。

一方で、頭の中で「これをしよう」と決めても、
「いや、でもあとあと●●なことを考えると…」と別の考えが浮かんでしまって
なかなか行動に踏み切れない…ということもありそうです。
この煮え切らない感じは、9月の後半になるとだいぶ和らいできそうですが、
それまで葛藤の起きやすく、結論の出にくい配置が続きます。
焦らず流れに任せつつ、自分のできることは確実にすることを
心がけるのが良さそうです。

ただ、この満月付近は人との関係を調整するのに良い機会です。
これまで誰かとの関係で常に振り回されている/踏み込まれすぎている/
依存しすぎている/依存されすぎている感じがあるなら、
再調整するのに適したタイミングです。

ふと「これは本当に私がしないといけないこと?」と疑問が湧いてきたら、
それは、今は無理でもいずれ手放してしまって良いことなのかもしれません。
違和感を覚えたことは、何か手帳や日記などにメモしておくと、
忘れずにあとあと役に立てることができそうです。

ひょんなことから一気に関係が変わる可能性もあるので、
モヤッていることがあったら相手に思い切って考えを伝えるのも良いかもですね。
その際は、「これまで」のことよりも「これから」のことに
比重をおいて伝えるのがおすすめです。

読み取れること②葛藤保持力を大切に

今回の満月のややひねりのある配置は、最近私たちが直面している事態の複雑さを
示唆しているようにも思います。

インターネットの発達により、一つのことがらについて得られる情報が
飛躍的に増えています。
事件やニュースなどに関して、メディアが報じる内容とは別に
関係者が直接発信していることを目にしたり、
異なる立場の人の異なる意見を目にしたりする機会も以前より格段に増えていますね。

一つのトピックに対し、以前は情報が限定されていたからこそ
一方的に良し悪しを断じることができたことが、
一概に「これが良い」「こちらが悪い」と決めつけることができにくくなっています。
以前は何となくの正解や共通認識があったのが、
だんだんそういったものを持ちにくくなっているのも感じます。

以前は知り得なかった情報を知ることができ、偏見や先入観が薄まったり、
考えが深まったりするのは良いことです。

ただ、これまで自分にあった偏見や先入観に気づいてグサッときたり、
ではどうすれば?と悩ましく思う時間は増えますよね。

情報量の増えた世界で、私たちもそれに合わせて、紋切り型ではない、
もう一段繊細な処理をする必要が出てきているのかなと思います。 

「葛藤保持力」とは、心理学者の河合隼雄さんの言葉で、
「迷いや悩みを持ちこたえる力」という意味ですが、
最近の星回りによく合う言葉だと思います。

この満月の不動宮と柔軟宮のTスクエアは、
さまざまな情報や視点がありすぎてスパッと正解を出しにくい状況の中で
それでも答えを出すことをあきらめてしまわずに、
休み休みでも良いから考え続けることを
示唆しているように思います。 

いろんな考えや立場の人がいることをふまえて
自分の信条やインテグリティをどう保ち培っていくのか、
また、今の時流やこれからにとってより良いルールや共通認識を
作っていくのか考える必要のあるとき、という感じもします。  

世界は思った以上に広く、自分の知らないことは
まだまだたくさんある。でも、だからこそ面白い。
と思えたら過ごしやすいかもしれませんね。

・・・

追記:
個人的に、今回の満月前は身の回りで想定外のことがいくつか起き、
「いかにも天王星の絡む満月前のできごと…」と思いながら過ごしました。

牡牛座の天王星はここ最近、2020年あたりから、毎年
獅子座と水瓶座で起こる満月か新月のどちらかと
オーブ2度以内のスクエアを形成しています。
※オーブとは誤差を許容する範囲のことです。「スクエア」といっても
 ホロスコープ上で天体同士が完璧に90度になっていることは少なく、
 プラスマイナス数度ぐらいまではスクエアとみなされます。
 大体オーブ3度以内だと「まあまあタイトだね」という認識です。
 オーブが少なければ少ないほど強力なアスペクトだと考えられます。

今回の水瓶座満月が一番タイトなスクエア(オーブ0.04度)で、
2030年ごろまでは毎年満月か新月でオーブ3度以内のスクエアを形成するようです。

2000年から2030年までで木星以遠の天体がどれぐらい満月と
スクエア(オーブ3度以内)になるかざっくりと調べてみたところ、
天王星が一番多いようだったので、もうちょっと調べてみたいと思います。  

天王星とスクエアになる満月はそこまで珍しくはないようですが、
ちょうど新型コロナウィルスが世界に大きな影響を及ぼしたあたりから
オーブがどんどん小さくなっていっているのは興味深く思いました。
他の天体配置の要素を見ても、やはり今は世界の変動期なのかもなという感じがします。

まだまだ暑い日々が続きますので、皆さまお身体ご自愛くださいね!

・・・

占星術の鑑定承っております。

・・・

・本メルマガの内容のクレジットなしの転載はご遠慮ください
(「かとうふみえ」のクレジットありならシェア・転載大歓迎です。)

・このメールに返信するかたちでご感想をお書きいただけます。

 また、SNSのDMなどでもご感想いただけると励みになりますので
 ご感想をいただけたらうれしいです。

無料で「かとうふみえのメルマガ」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
2025年蠍座満月ー受け取るものに変化が
誰でも
2025年牡牛座新月ー限界と現実を知ることで見えてくるもの
誰でも
2025年天秤座満月ーとりあえず心の動くほうへ
誰でも
2025年牡羊座日食ー転換期のはじまり
誰でも
2025年乙女座月食ー小休止して振り返る
誰でも
2025年魚座新月ーキャンバスからはみ出るくらいの絵を描こう
誰でも
獅子座満月ー雷のあとの豊穣
誰でも
2025年水瓶座新月ー偏愛上等・揺らぎと偏りを楽しむ