2024年蠍座新月ー迷いを断ち切るとき
こんにちはー!かとうです。
先回の牡羊座満月のメルマガで
”ちなみに、先回の天秤座月食(10月3日)には、東京起点のホロスコープで冥王星がアセンダントとMCのミッドポイントに位置していましたが、今回の牡羊座満月でも先回と同様に、冥王星がアセンダントとMCのミッドポイントに位置します(満月や新月のタイミングでこの配置が2回続くのはまあまあ珍しいことだと思います)。先回の月食は総裁選の前のタイミング、今回は衆議院の解散総選挙のタイミングとなり、国政に関わる変化が起こる前にこのような配置があるのも興味深く思います。
総裁選は石破さんが選出されるという、やや意外、かつこれまでの与党の党内情勢から何かしらの変化が訪れそうな結果に終わったので、今回の総選挙も変化の節目と感じられるような結果となるかもしれませんね。”
と書きました。10月27日の衆議院の解散総選挙で自民党はこれまでより大きく議席を減らし、2012年から続いた自民党一強体制が終わりを迎えそうという、それなりの変化の節目となりました。正直トランジットチャートでのアセンダントとMCのミッドポイントがどれだけ有効なのか測りかねていたのですが、とりあえず今後も注目していこうと思います。
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2024年11月1日21:47ごろ蠍座で新月を迎えました。

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今回の蠍座新月の配置の特徴
東京起点のホロスコープでは、4ハウスで蠍座の太陽と月が重なっています。太陽と月には土星がトライン(120度)、天王星がクインデチレ(165度)で関わっています。
ホロスコープを見ていただくと、天体を結ぶ青い線によって長方形と三角形ができていて、それが組み合わさって何やら家のかたちのような図形ができていますね。
水のエレメント(蟹座火星、蠍座水星、魚座海王星)でグランドトライン(三角形)が形成されています。感情の力が強くなり、相通じる人たちとの共感力と結束力が高まる一方、相容れないものを理解しがたくなる配置です。
蟹座火星と山羊座冥王星のオポジション、牡牛座天王星と蠍座水星のオポジションでミスティックレクタングル(長方形)が形成されています。ミスティックレクタングルは、オポジション(180度)とトライン(120度)、セクスタイル(60度)が組み合わさって長方形の中に✕が描かれるアスペクトです。2つのオポジションがお互いを調停し補完するような配置となりますね。今回の天体とサインの組み合わせで考えると、良く出た場合、ものごとを動かす強いエネルギーと現実に即したひらめきが組み合わさって、これまでにない解決策を生み出す配置となります。悪く出た場合、理解を得られないような突飛な考えを力で押し通すような強引さが生まれる配置となります。
また、このグランドトライン(三角形)とミスティックレクタングル(長方形)が組み合わさって、水のエレメントのグランドトラインと土のエレメントのトラインで、六芒星のうち一つの頂点が欠けたかたちができています。欠けた頂点は、乙女座の終わりの度数ですね。乙女座の方、特に9月中旬以降に生まれた方にとっては、この新月は勢いよくものごとが動き出す転換点となるかもしれません。
気になるのが、東京起点のホロスコープでは、アセンダントとディセンダントに重なるように蟹座の火星と山羊座の冥王星のオポジションが形成されていることです。冥王星と火星のオポジションは「爆発的な気力と集中力によるものごとの推進や達成」という意味にも読み取れますが、一方で一触即発感のあるヒリヒリした配置でもあります。これがアセンダントとディセンダントに重なることで、国としてのアイデンティティを変えていくような変化、みたいなふうにも読めます。
これ、興味深いことに次回の牡牛座満月(11月16日 06:28ごろ)では蠍座太陽と牡牛座の月・天王星のオポジションがそれぞれアセンダントとディセンダントに乗っているんですよね。外側からインパクト大な変化のきっかけがやってくる、みたいな配置が2回連続で来るのが意味深です。
ちなみに、冥王星と火星のハードアスペクトはだいたい年に2回ほど起こり、そこまでレアなわけではありません。
ただ、何かしらの暴力的なエネルギーの引き金となる可能性を考えられなくもなく、2022年にロシアがウクライナへ侵攻を開始した日は山羊座の火星が冥王星に接近してコンジャンクション(こちらはオーブ5度)に、イスラエルのパレスチナ侵攻のきっかけとなったハマスの攻撃が行われた2023年10月7日は山羊座の冥王星と天秤座火星がスクエア(オーブ1度)になるタイミングでした。
今回の冥王星と火星のオポジションは暴力として表現されないことを祈ります。前日に日本では大手企業の社員の逮捕のニュースが続いて、これが世間に十分な衝撃を与えているのでは、とも思います(追記に長々書きました)。
読み取れること①迷いを断ち切れるとき
これまでなかなか踏ん切りがつかなかったことを決断し、迷いを断ち切って前に進むことのできるときです。きっかけとしてショックを受けることや、気持ち的に揺さぶられるようなことがあるかもしれません。でも、今回の新月は、そのあとに「さて、これからどうするか」と考えられる強さとたくましさを残しておいてくれる配置だと思います。
また、変えられなかったものを変える良い機会にもなりそうです。普段は「手放す」「やめる」というと満月のイメージが強いですが、今回の新月はかなりの断ち切りパワーです。自分や誰かの我慢や犠牲の上に成り立ってきたことがあるなら、このタイミングでガラリと変える、いっそバッサリやめるのも良さそうです。
読み取れること②大事にしたいものが浮き彫りに
今回の新月は、三角形(グランドトライン)と長方形(ミスティックレクタングル)が同時にできている華やかなチャートです。でも、太陽と月はこの複合アスペクトに関わっていません。なので、自分にはどうしようもないような外的な変化があれこれ起こっている中、そのできごとを見て自分はどうしたいかをじっくり考える、という感じもあります。
想定外のできごとや招集があって慌ただしくなるかもしれませんが、心の中には静かなスペースがあって俯瞰の視点でものごとを見られるときです。自然と自分にとって大事にしたいこと、そうでないことが浮き彫りになってきそうなときです。
読み取れること③いつもより少しだけ慎重に動く
いろいろ書きましたが、今回の新月は荒っぽい配置です。いつもより体力気力の消耗が早いかもしれません。疲れを感じたら早めに休みましょう。そして、やはり普段よりはアクシデントに気をつけたいときです。そこまで心配する必要はないですが、新月から1週間ほどは、刃物や機械、火を扱うとき、運動するとき、運転するときに少しだけ慎重になる、というか上の空でしないことを心がけたほうが良いかなと思います。
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追記:
昨日(10月31日)立て続けに大手企業の従業員が逮捕されるニュースがありました。
・ユニクロ店長の店内での盗撮
・野村証券元社員の強盗殺人未遂
・リクルート社員2人の性的暴行
個人的にこれらのニュースに衝撃を受けまして、思わずXに投稿し、それをnoteにまとめたものがこちらです。
蟹座と山羊座の最終度数で起こる火星と冥王星のオポジションが、日本では大手企業の従業員による犯罪発覚というかたちで現れたのかと思いました。日本企業の「社員は家族=だから庇う」的な文化が、立場を悪用した卑劣な犯罪に直面することで完全に終わっていくのではと感じます。
日本企業は組織の文化や風土を変えていくのが難しいとよく言われますが、一連のニュースを見ていると、企業が組織風土や体制を変える前に世の中の情勢や人々の価値観がかなり変わってしまっているように感じます。そのため、企業側がこれまで想定もしていなかったある種の内部テロとも言える従業員の犯罪が起こり、それによっていよいよ変わらざるを得ない時期に来ているのかなとも思います。
また、最近ですとフジテレビの新人アナウンサーへの先輩アナたちの「いじり」が炎上し、フジテレビが声明を出すというできごともありました。
この件で昔からしばしば言われる「日本は外圧(外国からの批判や働きかけ)がないと変わらない」という言葉を思い出し、もはや「外圧」は別に海外からとは限らないな、と思ったり。
「外から目線」とは水瓶座の性質の特徴ですが、最近はSNSでさまざまな情報があっという間に共有されて議論が活発になります。11月20日に冥王星が本格的に水瓶座に入ったあとは、ますます外から目線で突っ込みを入れられることで組織が変わっていきやすくなるのかも。大人の大半はどこかの組織の内部の人であり、同時に部外者であるので、組織の部外者としてお互いおかしいと感じたことには「それおかしいでしょ」と言いあうことが一番の変わるきっかけになるのかもですね。お互い良い方向に変わる手助けができれば素敵です。そのようにしたいものですね。
今回のメルマガは以上です。また次回のメルマガでお会いしましょう!寒くなってきたのでお身体ご自愛くださいねー!
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西洋占星術の鑑定を承っております。
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